「暮らしに絵本時間」という屋号で、
大人のための絵本セラピーや
おはなし会を開催している澤村さん。
絵本セラピスト、絵本講師などの資格を取得し、
絵本を通した癒しの場をひらいています。
– 澤村さんの活動について教えてください。
2017年に絵本セラピスト、2018年に絵本講師の資格を取得し、絵本セラピストとして、大人のみなさまに絵本を通じていろいろな人と感じたことや気づいたことをシェアし、楽しむ場をひらいています。絵本講師としては、年齢制限のないおはなし会を市内各地で開催しています。他にも、くさつ古本市に参加するなど、絵本を通じて幅広く活動しています。
みなさんとの交流のなかで、人との違いを理解したり、誰かと絵本を通じて会話することで癒やしにつながれば、と考えています。
– 活動を始めたきっかけを教えてください。
私は草津に引っ越してきたのですが、最初は周りに知り合いがおらず、人とのつながりを求めて公民館や図書館に通っていました。そこで絵本の面白さにハマって自分でも購入するようになったんです。しばらくすると、地域と関わる機会も増え、あたたかく迎え入れてくれたみなさんに恩返しをしたいという思いが生まれました。そこで「自宅にたくさんある絵本を活かすことはできないか」と思い、絵本セラピストの資格を取得して2017年に活動を始めました。
– 大人のための絵本セラピーはどのようなはどのような内容ですか?
大人のための絵本セラピーは、絵本をもとにして自己紹介をするところから始まります。絵本の内容に関連する質問を設けて、みなさんで意見を出したり、感じたことを自由にお話していただきます。同じ絵本を同じメンバーで読んでも、違う感想が出ることもあり、私も楽しみながらこのプログラムを作成しています。ちなみに「自称・大人」が対象なので、中学生でも自称大人であれば、参加していただけます(笑)。現在は50代から60代の方が多く、男性の方もいらっしゃいますよ。
– 本を楽しむだけでなく、そこから広がるつながりが癒やしになっていくんですね。
参加者の方だけでなく、私もみなさんのメッセージやお話を聞くことで、とても癒されます。絵本を読むことはもちろん、誰かが読み聞かせしている姿を見るのも好きなので、自分が一番楽しんでいるのかもしれませんね。絵本を通じ繋がった皆さんが楽しくお話をされている姿からは、私のほうが癒やされているのかもしれません。
– 本講師としての活動“おはなし会”では、小さなお子さんをもつ方にも、参加いただいていますね。
絵本セラピーとしての活動と同時に、絵本講師として、くさつ夢本陣でひらく「ゆめほんDAY」など、草津市を中心に各地でおはなし会をしています。絵本を読んだ後には、絵本選びや絵本を読むアドバイスをさせていただいています。私自身、子どもに何度も「もう一回読んで」とせがまれて、眠気とたたかいながら読んだ経験がありました。そうした経験から、お子さんお孫さんとの絵本時間が楽しい時間になるようにと思い活動をさせていただいています。
– 今後の目標を聞かせてください。
絵本屋さんや、本を通じた居場所づくりをしたいという夢があります。草津の外からきた私たちを優しく受け入れてくれた地域の方々に、恩返しをしたいですね。また、私と同じように草津は外から引っ越してこられた方も多いので、どなたでも入りやすい居場所づくりができたらと思っています。
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