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第19号できました!

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《未来をつくる人々》 クラフトショップ 咲sacra楽(さくら) 長田 翠(おさだ  みどり)さん

《未来をつくる人々》 クラフトショップ 咲sacra楽(さくら) 長田 翠(おさだ みどり)さん

自宅ガレージから始まった、個店づくりのものがたり。

突然ですが、皆さんにとって町の魅力って何でしょう?
チェーン店が拡がり画一的になっていく町の中で、他にはない個店って町を魅力的にしてくれる貴重な存在だと思うんです。
今回は、そんな町の魅力を高めるお店を作り続けて24年。
知る人ぞ知る、個店づくりの先駆け的存在である「咲sacra楽」の長田翠さんにお話を伺いました。

– まずは、最初にお店を始められた経緯を教えていただけますか。
きっかけは、兄から引き出物としていただいた器でした。
素敵な器で、お茶をいただく時間そのものが幸せで。
作家の中根さんに会いに永源寺の工房を訪ねるうちに、この感動を伝えたいという思いが強くなったんです。
そこで自宅ガレージを改修して、1998年12月にクラフトショップ「咲sacra楽」をオープンしました。
出来る事は全部自分でしようと、玄関扉と欄間のステンドグラスは自作しました。

– 24年前のスタートもこの場所だったんですね。その後、外に出られたんですよね。
近所に住むひらやまなみさんが作られる季節感あふれる木版画に魅かれ一緒にカレンダーを作るようになり、個展のお手伝いをさせていただきました。
それがきっかけで、作家さん自身を紹介するギャラリーをしたいと思っていたところ10周年という節目に、近江八幡の尾賀商店という複合店舗からお話がありギャラリーと貸しスペースを運営することになりました。

– 尾賀商店は素敵なお店でしたね。それから、このお店に戻ってこられたんですか。
お店は好調で、たくさんの方に足を運んでいただける店になっていったんですが、50歳を機に、次なる道を求めて6年で退きました。
その後、イベントを開催させてもらった流れで、京都の工房兼ギャラリーPolarStaで2019年12月まで勤めていて、草津のお店を再開したのは2020年11月。ひらやまなみさんが5年ぶりにカレンダーを販売するという事で丁度良いタイミングでした。

– お店を再開してみて、いかがですか?
お店をしていると、この場所で出会った人同士がコラボして作品を創ったり、出会いの場になっていることが嬉しいです。
咲楽で器を購入くださった料理屋さんをご紹介して、その器を気に入っていただいたり、ものやお店が新しい世界を知る“Open the door”のきっかけになれたらいいですね。
器を変えただけで食事が楽しくなったとか、その人の人生の中に少しでも関われることが嬉しいです。


– 町に対して、何か思うことはありますか?
最初、住宅街でお店を開くことに抵抗がありましたが、今ではその中にポっとあることがいいなと思っています。
個人のお店がこれから増えていけば、ますます楽しくていい町になると思います。
お客様もせっかく買うなら地元のものを買いたいと思っていらっしゃる。
そういうお店が出来たら、お客様にも紹介したいと思います。

咲楽さんみたいなお店が増えてきたら、町はもっと楽しくなりますね。今日はありがとうございました!

クラフトショップ 咲sacra楽(さくら)
11:00〜17:00
木・金・土曜休み 不定休あり
平井4-2-13
090-2709-4941
http://craftsacra.com/

© 2020 草津まち歩き新聞.