左:草津ファンプロ 南部 敏之(なんぶ としゆき)さん
右:草津市コミュニティ事業団 中辻 睦規(なかつじ むつみ)さん

– お2人の活動について教えてください。
南部さん（以下、南）：草津の情報を発信する市民団体「草津ファンプロ」で、
市内のさまざまなイベントや市民活動を取材してFacebookなどのSNSに写真付きの記事を載せたり、YouTubeで動画を配信しています。
もともと10年ほど前からYouTubeは自分でやり始めたので動画は独学ですが「自分ができることを住んでいるまちの活動に活かせるなら」と思い、参加しました。
SNSなどで情報収集し、土曜午前はここ、午後はこっちに行って…という感じで体が空いている限り足を運んでいます。

中辻さん（以下、中）：2年半前から草津市コミュニティ事業団の職員として「えふえむ草津」というコミュニティラジオ局で、
平日朝の生放送番組の制作と喋り手を担当し、番組の制作をしています。
草津で起きている出来事や事業団自体のイベント、催し物を取材し、編集して放送する仕事です。
またそこで出会った方に、お話を聞きに伺うこともあります。
ラジオはマイク1本あれば取材できるので、できる限り足を伸ばしてたくさん取材しようと動いています。

– 情報を届けるときに意識していることや、工夫されていることはありますか？
南：草津で開催されているイベントについて、たくさんの人に知っていただくことが一番大切だと考えています。
その上で動画の強みは、音や動きが入ることによって現場の雰囲気がより伝わることです。
映像を見た方に「次、こんなイベントがあるなら参加してみたい」と思っていただけたら、一番嬉しいですね。

中：意識しているのは、リリースされていないことや他の媒体が聞けていないことを如何に引き出せるかというところです。
取材をして、えふえむ草津ならではの情報をひとつでも多く届けられたらと思っています。
平日朝の番組では、自分自身がリスナーさんとどう向き合うかを考えています。
朝の通勤時間帯なので、忙しくされている方や車を運転されている方に寄り添った声かけを意識していますね。
また、お店の情報など自分が経験した身の回りの物事もトーク中に含めるようにしています。
まちづくりにフォーカスすることをコンセプトにしているので、みなさんに気づいてほしい情報を盛り込んでいます。

– お二人から見た草津のまちはどんな印象ですか？
中：草津にきて2年ちょっとですが、市民で活動・活躍されている方が多いまちだと思います。
「くさねっこ」でも朝のラジオ体操や花壇の植え替えをされていますし、
地域のイベントでお話を聞くと地元の方が商品や作物を作ってその熱い思いを発信されていて、やっぱりすごいところだと思いますね。
そのような方々の力によって草津市は成り立っているんだと感じます。

南：生まれてからずっと草津を見てきましたが、最近は特に若い世代が増えてまちの表情が変わってきたと感じます。
まちづくりのイベントも若い方が自主的に始めることが多く、
「くさねっこ」や南草津の「UDCBK（アーバンデザインセンターびわこ・くさつ）」でも若い世代が多いです。
新しいことを自由に始められる土壌があるのは良いですね。

– 今後の目標や、考えていることを聞かせてください。
中：えふえむ草津としては、これからも草津で頑張って活動されている方にスポットを当てて取り上げていきたいです。
地元ならではの感覚で情報をキャッチして、人の魅力や思いをしっかりとわかりやすく伝える集団でありたいと思っています。
今やっている番組で、市民活動されている団体の方に出ていただきご自身の声で活動を紹介していただくというコーナーがあります。
放送後に実際に問い合わせが来たことを団体さんから聞いたときは、情報がちゃんと伝わって人が動いているんだと実感できて嬉しかったです。
今後もそういうことをひとつでも増やしていけたらと思います。

南：今の活動を継続しながら、新たに草津に生まれた方の視点を大事にしていきたいと考えています。
ずっと住んでいたら当たり前になっていることでも、外から来た人にとっては新鮮に映ることもありますよね。
私たちが気づかない視点での情報発信をするために、そういう声も取材できたらと思います。

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