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第18号できました!

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《未来をつくる人々》医療法人社団  富田クリニック 理事長 富田  一聖さん(とみた いっせい)さん

《未来をつくる人々》医療法人社団 富田クリニック 理事長 富田 一聖さん(とみた いっせい)さん

病院嫌いの人の病気を見つけ出すドクターカフェを作りたい!

– 富田さんがお医者さんになられた経緯を聞かせていただけますでしょうか。
はい、富田クリニックは父が開業したのですが、父からは昔から医者になるよう言われていました。
ただ、反発心もあって高校2年生で理系から文系に変更したんです。
そして、サッカー部に所属していたのですが、当時好きな子を追いかけてボランティア部に入部。
それがきっかけで福祉と出会い、関西学院大学福祉学科に進学することになりました。
その大学時代に国際NGO団体などの海外経験から、明日生きるのが困難な人達に出会った時、福祉の前に医療が必要だと…
大学3年で休学して医学部を目指し、25歳で福井大学医学部に入学しました。
そして、5年生の時、憧れていた寺澤先生の「飛行機で医者が必要となった時に、何科であっても手を挙げることができるようにしなさい」という言葉が強く刺さったんです。
そこですぐに寺澤先生を訪ね、救急の現場として勧めていただいた宇治徳州会病院で、2年間研修医として勤務しました。
度胸がつき、現場で第6感でしかわからないような感覚が身に付きましたよ。

– 第6感でしかわからない感覚とはすごいですね。その後、富田クリニックに入られたのですか?
その後はまず大津市民病院で腎臓内科医として勤めました。
将来病院を継ぐことも視野に入れて、病棟の管理についても経験しましたが、その後人脈をつくる為にも医局に入らないかという話があり、滋賀医科大学に入局しました。
6年間で研究成果を出し、ケトン体の論文で表彰を受けたりもしまして、メルボルンへの留学が決まっていたのですが、コロナ禍で家に戻らざるを得なくなって留学を断念し、2020年に富田クリニックへ入りました。

– ドクターカフェはいつ思い付いたのですか?その構想について教えてください。
普段は腎臓内科として外来診療を行なっていますが、実はほとんどの方が高血圧や糖尿病や動脈硬化など、様々な病気を患っているんです。
そんな中、もっと早期にかつこまめに病院に通っていたら、早期治療で病気が治ったかもしれない方が少なからずいました。
ただ、病院嫌いの人が一定数おられ、ショッピングモールなどで健康相談イベントなんかをやっても見向きもしないんですね。
そこで思いついたのが、「もう白衣を脱いで、フランクに医療相談できる場を作っちゃおう」でした。
Tシャツ姿のドクターとコーヒーを飲みながら「こないだ健診でこんな数値が出たけどどうかな?」とか「こんな症状の時はどうしたらいいか」など、聞きたいことや悩み事を何でも気軽に聴ける場所を作ろうと。

– 白衣を脱いでというのはとてもいいですよね。もう既に始められているんですよね?
今はまだ毎月第4木曜にひとりで「みんなのハナレ」でイベントとしてやっているだけなのですが、安心感や交流を求めて来てくれていると感じています。
私自身の学びもとても大きく、医療のことを誰にでもわかりやすく理解できるよう伝えることが大事だとひしひしと感じています。
同じ疾患をもった方同士で話が盛り上がったりすることもあるのですが、医者が伝えるよりも、同じ患者さん同士で話すことで、より実感をもっていただけることがあるので、患者さん同士を繋ぐことにも取り組んでいけたらと思うようになりました。
それに実際、健康診断の結果を持って相談に来てくださったり、これをきっかけに病院へお越しくださる方も出てきましたし、富田クリニックのスタッフのみんなにも協力してもらえればいいなと思っています。
ドクターカフェ構想と当院について積極的に話をし、チームとして同じ方向へ進めるよう取り組んでいるところです。

– 実際に喜ばれているようで何よりですね。これからカフェの拡大を楽しみにしています。
今日は素敵な取り組みを聞かせていただき、ありがとうございました。


「ドクターカフェ」は毎月第4木曜にみんなのハナレでも開催中
Instagram:minnano.hanareをご確認ください!


医療法人社団 富田クリニック
第二富田クリニック
駒井沢町395-1
077-535-9056
www.tomita-cl.or.jp/second/

© 2020 草津まち歩き新聞.