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第15号できました!

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《未来をつくる人々》 特定非営利活動法人 青花製彩(あおばなせいさい) 峯松 孝好(みねまつ  たかよし)さん

《未来をつくる人々》 特定非営利活動法人 青花製彩(あおばなせいさい) 峯松 孝好(みねまつ たかよし)さん

草津の文化、アオバナを守る救世主。地域を再生する新たな物語が始まりました。

草津市の花「アオバナ」は自生出来ず、人と共生してやっと生きられる産業植物。
その可能性を研究し、需要を生み出すところをたった一人で取り組んできた草津出身の峯松さんにお話を伺いました。

– 何故アオバナ作りを始めようと思ったのですか?
僕は専門学校卒業後に居酒屋の店長として働いていたのですが、数年経った頃に、アルバイトの学生さんからアオバナについて聞くことがあったんです。
今は農家が3軒しかなく、皆さん高齢で後継者がいなくて困っているとか。
その2週間後には種をもらってビルの屋上で育て始めたのですが、それがうまく育ってくれて。
きれいな花ですし、アオバナ紙という伝統工芸品を途絶えさせない為にもちゃんと取り組もうと決意し、
次の年に黄綬褒章を受章されたアオバナ農家の中村重雄さんに弟子入りし、2年間夏は毎日中村さんの下でアオバナを摘んで、アオバナ紙作りをやりました。

– その後、アオバナ農家として独立されたのですか?
いえ、アオバナを作っても売り先がないので、夜に飲食店やりながら、5年間ずっと研究開発と需要を作る為の働きかけをしてきました。
ようやく去年ぐらいから湖南農業さんとの共同研究で、アオバナの青色を色素として食品に利用する方法を確立できるようになり、今年NPO法人化したところです。

– 私達が峯松さんのプロジェクトを知ったきっかけは文房具のインクでした。
それは京都のタケダ事務機さんからのお声掛けで研究してきました。
溶液状のインクだと品質が落ちてしまう為、結局アオバナ紙を模したペーパーインクという形となりました。
実は天然色素の青色って少なくて、アオバナの青は唯一の国産ものと言えるので可能性は大いにあります。
農薬不使用ですし、絞って粉にするだけで虫も付かず安心安全。特殊フィルターで雑菌処理も完璧にやるので、今後和菓子やお薬の青に使ってもらえないかと考えています。

– 面白いですね。他にも何か使用方法はあるのですか?
この茎には血糖値を下げる成分が含まれていて、既にJAさんでアオバナ茶という名前で売られているのですが、
この茎葉を動物に食べさせたら肉質が締まったお肉ができるんじゃないかと研究中です。
あと、今は茎葉を残さず余さず利用していく為に、冬野菜の肥料として使っていますが、地域のお米の籾殻や米ぬか、
琵琶湖のヨシなどと組んで耕作放棄地の土作りにも取り組んでいけないかと考えています。


– 地域への取り組みをひとつお聞きしましたが、最後に、草津のアオバナの伝承者としてこれからのお考えを聞かせていただけますか?
今、小学生向けにやっている花摘み体験ですが、これをもっと広げ、草津が花を摘む町になってくれたらなと思っています。
有償ボランティアとして摘んだものをお渡しいただけたら買い取りますし、一部はそのまま持ち帰ることも出来ます。
この花は揉むだけで色水ができるので、小さい子も楽しめますし、お爺ちゃんお婆ちゃんも障害者の方も誰でも取り組める。
夏休みはこの優しい畑で、このきれいな青色を皆さんが採っている姿というのが、地域の風物詩になればと思っています。

特定非営利活動法人 青花製彩(あおばなせいさい)
大路1-18-32
090-6676-7262
Instagram:aobanaseisai

© 2020 草津まち歩き新聞.