創業は今から130年前の江戸末期。最初は近所の農家のサツマイモを炊いた「イモアメ」と一代目が名古屋で奉公して習った「おこし」を大八車に乗せて移動販売が始まり。
近隣に菓子屋もなく、神社や寺に納める木型で作る押菓子等で生計を立てていたとか。
二代目から小豆を使った商品を展開。今も先代の残してくれた道を歩んでいる。今でも人気の「松利もなか」が代表菓子として続いています。昔ながらの奥戸さんであんこを手で長時間かけて炊いている原材料は先代から教わったこだわりの食材を大切に、今も変わることなく四代目が継いでいます。
ただ、新商品を出すのに、何度も作っては試食を繰り返し、オリジナルの味として満足いくまでお店には出さなかったんだとか。そういったこだわりこそが、リピートされ続け、お店が今も支持され続ける所以なんでしょうね。
三代目ご主人が亡くなった後、昔のお店を新たに建て直し、「松利菓子店」から「松利老舗」に改名。「松利もなか」を柔らかいイメージに持ってもらいたく「松里もなか」に改名されました。
時代は変われども店舗奥の仕事場では息子さんとお孫さんが昔ながらの手作りで製造されていて、三代目である女将さんは店番をしておられる。
また、地元産業を次世代の子供達に知ってもらう為、近くの小学校の校外学習にも協力するなど、地域との関わりを大切にされている「松利」さん。
さりげないお話しの中にも長く続くお店の秘訣がいっぱい詰まっていました。是非、伝統と革新を味わいにお店を訪ねてみてくださいね。
松利老舗
(草津3-10-40)
[月〜土] 8:00〜20:00
[日] 8:00〜12:00
不定休
☎︎077-562-0371
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